第318章

丹羽光世は見下ろすように、目の前でひざまずく連中を眺めていた。杖をゆったり握り、泰然と口を開く。

「なんだい、そんな大げさに礼をするから……こっちが照れるじゃないか」

「……」

好きでひざまずいているわけじゃない。丹羽光世の指に光るのは、地煞の首領を示す指輪だった。

指輪を見れば、天瀬震を見たも同然――。

天瀬震が「いなくなった」今でも、その意味だけは消えない。

ここにいる大半は、天瀬震と一緒に修羅場をくぐってきた連中だ。今日まで這い上がった。天瀬震が「死んだ」あと、彼らは天瀬姫奈に従い、だが姫奈はモノにならず、結局は羽澤亜につくしかなかった。

とはいえ、羽澤亜は名分が立たない...

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